パッチム、終声、下支え
パッチム(받침)とは パッチム(받침)とは、ハングルにおいて「子音(자음)+母音(모음)+子音(자음)」などで構成される音節で最後の音(末音・終声)をあらわす子音をいう。つまり、子音と母音で構成された文字の下につく子音のことをパッチム(받침)という。받침とは「下支え」という意味を持つ。日本語ではパッチムを表記することがないため、日本語学習者にとっては難しく感じられる。とくに「ㅇ,ㄴ,ㅁ」のパッチムの発音の区別がなかなかつかない人が多い。 ◆パッチムの種類:総27個 ・홀받침(一重パッチム):ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ ・쌍받침(双パッチム):ㄲ ㅆ ・곁받침(二重パッチム):ㄳ ㄵ ㄶ ㄺ ㄻ ㄼ ㄽ ㄾ ㅀ ㅄ ◆パッチムの例 박(ㄱ)、갈(ㄹ)、엮(ㄲ)、씀(ㅁ)、있(ㅆ)、삶(ㄻ)、밝(ㄺ)、엌(ㅋ) ※( )の中がパッチムになる。 |
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パッチム(받침)の発音 ◆パッチム(받침)の発音 (음절의 끝소리 규칙)パッチムの発音は以下の代表音、7通りの子音(ㄱ・ㄴ・ㄷ・ㄹ・ㅁ・ㅂ・ㅇ)のみ。 ①「ㄱ・ㅋ・ㄲ・ㄳ・ㄺ」は「ㄱ」に発音する。 例:밖(박),닭(닥),부엌(부억),넋(넉),맑다(막따),읽다(일따) ②「ㄴ・ㄵ・ㄶ」は「ㄴ」に発音する。 例:앉다(안따) ③「ㄷ・ㅅ・ㅆ・ㅈ・ㅊ・ㅌ」は「ㄷ」に発音する。 例:숫자(숟짜),잣대(잗때),씼다(씯따),쫒다(쫃따),같다(갇따),밑바닥(믿빠닥) ※合成語の「사이시옷」ルールによってできた「ㅅ」は「사이시옷」ルールを参考。 ④「ㄹ・ㄾ・ㄽ・ㄼ・ㅀ」は「ㄹ」に発音する。 例:핥다(할따),외곬(외골),여덟(여덜),넓다(널따),잃다(일타)、싫다(실타) ⑤「ㅁ・ㄻ」は「ㅁ」に発音する。 例:삶(삼),젊다(점따),닮다(담따),옮다(옴따),굶다(굼따) ⑥「ㅂ・ㅍ・ㄼ・ㄿ・ㅄ」は「ㅂ」に発音する。 例:무릎(무릅),없다(업따),값(갑),읊다(읍따),밝다(밥따) ⑦「ㅇ」はすべて「ㅇ」に発音する。 ※以上のように2文字のパッチム(겹받침)はほとんどの場合、左の方のパッチムで発音するが、右の方のパッチムで発音する場合もある。例:닭(닥),삶(삼) |