「韓国の民族衣装」は韓国語で「한복」という。韓服(한복)は韓国の伝統衣装を総称した言い方。北朝鮮では朝鮮オッ(조선옷)と呼ばれている。現代では韓服を普段の生活で着ることはほとんどなく、特別なときだけ着用する。また、近年ではフォーマルとして着用されることも多い。男女ともにチョゴリ(저고리)を上衣とする。下衣として、男性は洋装のズボンにあたる(바지)を履き、上下合わせてパジチョゴリ(바지저고리)という。女性はスカートにあたるチマ(치마)を履き、これをチマチョゴリ(치마저고리)という。子供用としては、カラフルな虹模様のセクトンチョゴリ(색동저고리)がある。韓服は身分や性別などによって服のスタイルが決められていた。しかし、現代では子供が満1歳を迎えるトルジャンチ(돌잔치)や結婚式(결혼식)をはじめとする行事に合わせて区別される。身に着ける装飾品も、そのときの状況にあわせて決められる。近年では韓服をシンプルにし、日常でも着られるようにした伝統スタイルの服があり、これは改良韓服(개량한복)、生活韓服(생활 한복)と呼ばれている。
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