「爆弾酒」は韓国語で「폭탄주」という。爆弾酒(폭탄주/ポクタンジュ)は酒を酒で割った、度数の高いお酒のこと。ウィスキーとビールを焼酎とビール、焼酎とワインなどを混ぜて飲むこともある。主に宴会を盛り上げるための余興として、その場にいる人を酔わせるために作られる。上司や先輩などの命令で一気飲みをさせられることもあるため、アルコールハラスメントにもつながるという問題もある。混ぜる酒の分量や作り方、飲み方は多様で、インターネット上にも公開されている。
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爆弾酒は当初、軍人の間で生まれたという説もあるが、1980年代の接待文化のなかで政治家や企業幹部などエリートたちの間で広まったとされる。もともとの爆弾酒はウィスキーとビールを混ぜるもので、ウィスキーは高価なため一般人たちはビールと焼酎で爆弾酒をつくった。これを「焼麦(소맥/ソメク)」という。また焼酎とワインを混ぜる爆弾酒もある。近年、若者たちの間ではエナジードリンクを焼酎やウィスキーに混ぜて飲む爆弾酒も流行しているが、酔いがまわりやすく危険ともいわれている。
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爆弾酒の種類 忠誠酒(충성주/チュンソンジュ)…ビールを入れたグラスに渡し箸をし、その上に焼酎を入れたショットグラスを乗せる。「忠誠(충성/チュンソン)!」と叫んでテーブルに頭突きをし、その振動で焼酎のショットグラスをビールグラスに落として作る。タイタニック酒(타이타닉주/タイタニックジュ)…ビールを入れたグラスやジョッキに、焼酎のショットグラスを浮かべる。テーブルを囲む人たちが順番にショットグラスに焼酎を少しずつ注ぎ足していき、ショットグラスが沈ませた人が罰ゲームとして、その爆弾酒を飲まなければならない。 竜巻酒…ビールを入れたグラスにウィスキー(焼酎)を入れ、口を紙ナプキンでふさいでわしづかみにし、手首の力でくるくるとグラスを回し、グラスの中に竜巻をつくる。 爆弾酒の種類は多様で、他にも「原子爆弾酒」「小爆酒」など様々なバリエーションがある。 |