「ビビンバ」は韓国語で「비빔밥」という。비비다は「混ぜる」、밥は「ごはん」という意味。直訳すると「混ぜご飯」。ご飯の上に、豆もやしや人参などの野菜、肉を乗せ、コチュジャンをかけて混ぜ合わせて食べる料理。味に差が出ないよう均等に混ぜて食べるのが美味しい食べ方だと言われている。
ビビンバには韓国料理の基本となる、五味五色が含まれている。五味五色とは東洋の五行思想に基づくものであり「甘・酸・鹹・苦・辛」の五つの味と「青・赤・黄・白・黒」の五つの色が混ざり合う。食堂では様々なナムルが含まれているが、家庭では余ったナムル(나물)やキムチ(김치)を何種類か入れ、ごま油やコチュジャンをかけ、ご飯と混ぜて食べることもある。 ビビンバの起源は様々な説がある。年末に残った食べものを混ぜて食べたという説や、戦争中、避難のため王の食事を準備する時間がなく仕方なくご飯におかずを混ぜて食べたという説などがあり、詳しくはよくわかっていない。また、一般的なビビンバのほかにも、石の器の上で焼いた「石焼ビビンバ(돌솥비빔밥)」や、20種類以上の具材が含まれた「全州ビビンバ(전주비빔밥)」などがある。
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